2020年ドラフト会議直前!球団側の心境は?

2020年10月26日に日本プロ野球の新人選手選択会議、通称:ドラフト会議が行われます。
プロ野球選手を目指す若者にとって運命を左右する日であり、プロ球団(以下:球団)にとってもチーム運営に関わる重要な1日です。
今回は、そのドラフト会議の中でもドラフト1位指名する際の球団の心情とはどのようなものなのでしょうか?
球団にとってドラフト会議とは?
ドラフト会議では例年、球団からアマチュア選手が指名されて入団交渉に入ります。
つまり選択権はプロ球団にあり、球団の選択方針が重要となってきます。
一体、球団はどのような方針で臨むのでしょうか?
ドラフト1位:単純な「戦力」とは限らない
プロ野球ファンの中には、ドラフト1位指名された選手の多くが意外と活躍していないというイメージがあるかもしれません。
実際に、期待されたほどの成績を残せないまま引退していく元ドラ1選手は多いのです。
実は球団も「この選手、もしかしたら活躍できないかもしれない…」という不安を抱いていても、あえてドラフト1位で指名することがあるのです。
それは現時点でのスター性や話題性があるかどうかです。
プロ野球のドラフト会議は、野球を知らない人でもどこかで聞いたことくらいある話題ですし、ましてやドラフト1位となると新聞やニュースで大きく取り上げられます。
過去10年で社会現象を巻き起こすほどの大フィーバーとなったドラフト1位選手を例に挙げると、
2019年:佐々木朗希(ロッテ)
2017年:清宮幸太郎(日本ハム)
2012年:大谷翔平(日本ハム)
2010年:斎藤佑樹(日本ハム)
*カッコ内は当時指名した球団名
野球に関心が無い人でも知っている選手ではないでしょうか?
では、こういった選手が入団することの何がメリットかというと球団が儲かるからです。
球団がプロモーションをしなくても
- グッズが飛ぶように売れる
- 春季キャンプになればメディアとファンが現地に押し寄せる
- 出場予定試合のチケットは即完売する
- 観客が多ければ他の選手も発奮する
- メディアが大きく取り上げてくれる
- 活躍すればさらに盛り上がる
これらの効果が期待できることから、球団は人気のある選手のドラフト1位指名に対しては特別な思いをもっていることも確かです。
2020年はコロナ禍の影響で夏の甲子園が開催されないなど、大注目となる選手はまだ出てきていませんが、ドラフト会議は各球団のどんな思惑で臨むのか注目されるころです。